2013年5月28日火曜日

耐震性能向上の対応策

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◆耐震性能向上の対応策◆

建造物は、建っているだけでも、垂直方向や水平方向からの負荷が掛かっているものですが、これに地震の揺れを加えると、建物に様々な応力が発生します。
建物に対する『圧縮』、『引張』、『剪断』などです。
よって、それぞれ負荷の掛かる場所には、それに耐えうるだけの設計が必要となります。

建造物の設計には、主に二種類あります。


●仕様規定
・メリット
 簡易的な構造設計であるため、設計を把握していなくても簡易ソフトで対応することができます。

・デメリット
形状が複雑な場合は、信頼性が乏しくなります。プランが複雑化すれば、接合金具などの個数が増え、必然的に施工で対応できなくなります。


●構造計算

・メリット
精度のある、信頼性の高い構造設計が可能です。図面等の資料が手元に残りますので、増改築の際にも利用できます。

・デメリット
構造計算を行なった場合でも、無垢材は仕様規定の壁量を守らなければなりません。


仕様規定は簡易的ではありますが、合理的ではなく、モデル化したルールに従うため接合金物の使用量が多くなります。接合金物が多ければ、建物の強度が増すのは事実ですが、金物を納めるときに納品数が足りないなどして、建物が弱くなってしまう場合が多々あります。
それら、構造設計を踏まえた上で、実際にどのような方法で耐震性を向上させるのでしょう。


●地質調査

まずは、地盤の調査から始まります。
柔らかい地盤ですと、当然、建物を建てるのには向いていません。ピサの斜塔のようになってしまうのがオチです。
住宅などの建造物では、スウェーデン式サウンディング方式で地盤調査を行ないます。これによって、N値(地盤の強さ)を算出します。
この時に、地盤の硬さが30kN/m2以下の場合には、地盤補強工事が必要となります。



●基礎

基礎は、鉄筋コンクリートで造ります。
木造建築の場合は、ベタ基礎と布基礎の二種類があります。

ベタ基礎は、建物が乗る地面全体に、コンクリートを敷き詰める方法です。これによって、地盤が弱い場所でも安定すると共に、不同沈下を防ぐ効果もあります。三階建て以上の重量のある建物にも採用されます。

布基礎は、逆向きにしたT字型のコンクリート基礎を、建物を縁取るように囲む方法です。これは、地盤のしっかりしている場所で採用されます。


●接合部分

地震の際に、負荷がかかる場所の一つが、接合部分です。
この部分には、ホールダウン金物などの、耐久力が高い物が必然となります。この接合金物を適切に配置しないと、耐震性に作用する耐力壁の効果が発揮できません。


●耐久壁

耐力壁は、柱と柱の間に設置して、地震や強風などの水平方向からの圧力に抵抗するためのものです。
一階部分は、地震力と風圧力を考慮されますが、二階部分などは風圧力のみで決める場合もあります。
当然、設計上、必要壁量以上の耐力壁を設置すれば、耐震性は向上します。しかし、バランス良く配置しなければ、建物にねじれ等の変形が発生し、最悪の場合、建物が倒壊することがあります。
 よって、階下と階上で耐力壁の位置を合わせたり、重心や剛心が近接するように配置する必要があります。

2013年5月19日日曜日

微小粒子状物質(PM2.5)について

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最近特に横文字やカタカナに関して情報が目まぐるしく変わるので
疑問に感じたり、なんとなく耳にしたりすると調べるようにしております。

今回は「PM2.5」、について調べてみました。


  • 大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。
  • PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。


  • ※環境省HPより引用




    最近、中国大陸における問題となる大気汚染の発生を受け、原因物質の一つであるPM2.5が大陸から日本列島に飛来し、人体の健康に影響を及ぼす可能性があります。
    PM2.5が健康にどのような影響があるのか、PM2.5濃度を知るにはどうすればよいのか、そして影響を防ぐための効果的な方法とは何かと様々な疑問があります。

    PM2.5は粒子の大きさが極小の為、肺の奥深くにまで入り込みやすく、気管支炎喘息などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクが高まると考えられます。

    特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、ご年配の方や小さなお子さんなどは特に注意と予防が必要です。


    特にこの5月や6月は注意が必要ですので、アレルギー性鼻炎の方はもちろん
    それ以外の方も注意が必要です。

    エアコンなどの空調機器にも標準装備で「PM.2.5」に対応した機種が登場しています。

    花粉よりも微粒子が小さいので蓄積されると、人体に影響を及ぼす可能性があります。

    私もこの時期は外出時マスクを着用するようにしています。

    2013年5月10日金曜日

    建物性能の基礎知識「耐震」

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    皆さんこんにちわ、最近BLOGを書くことからちょっと遠のいておりましたが、また再開したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

    地震大国の「日本」に住む
    必ず付きまとう問題がお住まいの「耐震性能」に関すること


    耐震とは、広義的な意味では、建築物や建造物の地震に対する損壊を防ぐことを目的とした方法論です。

     建造物は、その場に建っているだけで、常に荷重が掛かっている状態です。
     柱に掛かる固定荷重、床に掛かる積載荷重、屋根に雪が積もった場合は積雪荷重が掛かります。
     つまり、建造物は、常に垂直荷重や鉛直荷重に晒されている状態になります。

     それに加え、台風時の風圧力、地震時の地震力といった、水平荷重も掛かりますので、それらに耐えうるだけの設計をしなければなりません。
     地震の揺れに耐えるためには、横方向の力に抵抗する耐力壁を、適切な数とバランスを持って配置する必要があります。

     さて、この『耐震』については、居住者の命を守ることを前提に、「倒壊しない」ことを目的としています。つまり、大地震などで倒壊しないようにしているのであって、まったく損壊しないことは考慮されていません。あくまで、居住者の安全性を保つことが前提となっています。

     設計に際しては、一次設計と二次設計があります。
     中地震(80~100gal)の揺れに対して、壁などに亀裂が奔っても、居住するために問題ないレベルの設計は『一次設計』。
     大地震(300~400gal)が発生した際に、建造物の倒壊や崩落を防ぎ、人命の安全確保を前提とした設計を『二次設計』といいます。

     例外として、原子力発電所などの危険かつ重要建造物に関しては、一般的な建物よりも、より厳格なレベルによって設計されています。

     また、橋の場合は、重要度によって設計が変わってきます。
     重要度の高い橋は、大地震が発生した際にも、致命的な損壊が起こらず、安全に使用できることを目標としています。プレート境界型大規模地震を想定したタイプⅠと、内陸直下型地震を想定したタイプⅡの二種類を考慮して、設計されています。

     具体的には、震度法と地震時保有水平耐力法の設計法を用いて、耐震設計がなされています。
     また、建設地の地形や地質、地盤や立地条件なども考慮され、それらを踏まえて、もっとも適している耐震性の構造形式を選択します。