2013年9月17日火曜日

ドコモiPhoneが登場するまでの経緯

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にわかに信じがたい情報が舞い込んできた時、2ちゃんねる等では「ソースは?」というレス返しが風物詩になっています。テレビと違い、能動的に情報収集を行なう姿勢が、インターネットの特徴であり、逆に云えば、それだけ大量の情報が舞っているという事実を示します。
当然、そんな大量に溢れかえる情報の中には、『嘘』も紛れ込んでおり、鑑定士並みの眼力を持っていないと、ころっと騙されてしまうこと請け合いです。


そんなわけで、信憑性に乏しい情報が突如として飛び出してきた場合、ソースを求める声が上がる現象は、当然といえば当然かもしれません。まあ、無遠慮にソースを求めてくるレスには、「ググれ」と返されるのが落ちですが。
テレビのような受動態メディアと違い、インターネットは能動的であるが故の反応なのでしょう。


さて、今回も、ネット上をちょこっと騒がせた情報が、飛び出してきました。
ドコモから、iPhoneが発売するというのです。
そのニュースに対するスレッドが立った時の、初期の反応は、情報の真偽を疑うものばかりでした。
まず最初に疑われた部分は、情報元。
「日経じゃないだと?!」「はいはい日経…え?」
反応のレスに対し、しかし情報元は、朝日新聞(http://www.asahi.com/business/update/0906/TKY201309050534.html)でした。


どうやら有識者にとって、ドコモからiPhoneが発売される事実は、信じ難いものだったようです。
疑わしかった情報が確信へと方向転換した時、好意的な反応や、「ソフトバンク終了?www」という喜びの声が上がっていました。
どうやら、ドコモからのiPhone販売を待ち望んでいた人が、多かったようです。しかし、何故、『ドコモからiPhoneが販売される』という情報が出てきた時に、疑う人が多かったのでしょうか?

2011年6月17日、金曜日の株主総会で、NTTドコモの副社長・辻村清行氏は、「スマートフォンを使ってもらうためにAndroidがあり、iPhoneを導入する予定はない」と、きっぱりと明言しています。
また、2011年12月1日、木曜日に、ドコモから「アップル社と具体的な公称をしている事実もございません」とも出ています。
このような感じに、2012年9月頃までドコモは、iPhone導入に否定的な見解ばかりを提示していました。


2012年9月22日、土曜日に開かれた『Optimus G L-01E』の記者発表会でも、「なんとか5(笑)とかいうのが話題だが、LGの新機種のほうが良い」と、明らかにiPhoneを揶揄した発言もありました。
これに対し、ネットユーザーたちは、「泣いてるの?」「3キャリアのうちdocomoだけ蚊帳の外wwww 」「てか、社内から経営戦略間違ってるって声出ないの? 大企業の硬直的組織でも、ここまでおかしいことになるなんて考えられないんだけど」という反応が返っています。
ドコモのiPhone揶揄には、国策企業であるドコモが、富士通やシャープ、NECを切り捨てる訳にはいかないという理由から、出てきた言葉かもしれません。


しかし、2012年12月から、iPhone導入を示唆するドコモからの発表が、見られるようになりました。「利用者が望むのであれば、拒否する必要はない」と、実現味のある発言をしていますが、同時に「Android端末で、アップルができない独自サービスを展開して、評価を得ている。iPhoneなしのビジネスモデルを貫くなら、苦しいがサポートしたい」とも語っています。


2013年1月からは、「iPhoneに対して、互いの契約条件があれば、ラインナップの一つとして扱う」と採用前提の発言があり、「iPhoneの販売台数が、当社の扱うスマートフォン全体の三割程度の売上なら、受け入れる余地がある」としました。
しかし、この時点ではまだ、iPhoneの採用は厳しいのではないかと云われていました。

2013年2月に入り、顧客のニーズに答えるため、選択肢を増やす形で端末ラインナップを揃えていく、という発言が上がり、ドコモからiPhone販売への前向きな姿勢が伺えるようになりました。
iPhoneの導入により、他社と互角に渡り合えるようになるとの見方が出ており、実際に端末販売総数は他社には負けていませんが、MNP(番号持ち運び制度を使った転入届)では負けている、というのが現状でした。


春頃の時点で業界関係者から、ドコモのiPhone参入説と、参入否定説の両方が挙がっていました。夏にはiPhone5Sの発売はほぼ確実、という主張から、ドコモが育ててきた国内携帯電話機メーカーを配慮し、参入はありえない、という主張とで二極化していました。

6月の段階でも、ドコモ側から断定的な発言はなく、6月25日に開かれたNTT株主総会でも、渡辺大樹副社長から「現在の苦戦を考えれば、あり得る」「あくまでも、ドコモ自身が判断すること。私からの言及は控える、と、販売の可能性は示唆していますが、やはりハッキリとした言及はありませんでした。


7月になっても、国益企業として国内携帯電話メーカーへの配慮もあるのか、「販売台数のバランス取りが一番難しい」と述べ、「いつ結論を出すか、目標は持っていない」と発言がありました。


上記に挙げたドコモ側の姿勢からみて、アップルとの契約が順調に進んでいないのではないか、という見方も強かったのが事実です。
しかし、春先にドコモが明言していた通り、9月にドコモからiPhoneが発売される結果と相成りました。
唐突の発表に、ユーザーから爆発的な反応があり、9月11日から店頭前に並ぶ転売屋の姿(http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1774921.html)も見られるまでになりました。


ドコモからのiPhone発売に対する、ユーザーの否定的な反応はなく、寧ろソフトバンクから乗り換えたい等、肯定的な反応が多く見受けられます。